1.24.2019

Labyrinth Collection No4~スネークスキングラミー~

Labyrinth Collectionの4種類目となる今回はスネークスキングラミーTrichopodus pectoralisについての記事をお届けしたい。


本種について

本種はオスフロネムス科Osphronemidae、ルキオセファルス亜科Luciocephalinae、トリコポーダス属Trichopodusに属するバブルネストビルダーである。
体長25㎝ほどとこの仲間の中では大型であり、現地では食用魚としても重宝されている。


Trichopodus pectoralisの採集

本種を確認したのはバンコク郊外の湿地帯である。

深さは浅いところで10㎝ほど、深いところでも50㎝程度と非常に浅い湿地帯であった。

同所的にはベタ・スプレンデンスBetta splendens、クローキンググラミーTrichopsis vittata、ボララス・ウロフタルモイデスBoraras urophthalmoides、キノボリウオAnabas testudineusなどが採集できた。
アクアショップ等で見る本種は灰色の体色に黒いバンドが入る非常に地味な印象を受ける魚であるが、採集直後の本種は青とも紫とも緑ともつかない美しい色に輝いていた。
今回はこの1匹のみしか採集できなかったが、近いうちに大型の個体を採集し、ここで皆様にご覧いただければと思っている。

また、前述の通り現地では食用魚としてもメジャーなようで、露天などでこのように頭を落とされた本種が半分干されるような形で並べられている光景を見ることができる。

現地での色彩を見るにもっと観賞魚として評価を得てもいい魚であると思うのだが、如何せん水槽できれいに発色させることが難しい。
次回採集時に輸入する予定なので、飼育下で本種の色彩を引き出す方法も色々と試していきたいと思っている。個人的には水質の設定と日光がキモであろうと考えているのだがはたして…。

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