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2.13.2019

Other fishes collection No.5~香港のリザードフィッシュ~

今回は香港のリザードフィッシュをご紹介したい。

本種について

本種はコイ目タニノボリ科タニノボリ亜科Liniparhomaloptera属のdisparis種であると思われる。

1枚目が♂二枚目が♀であると思われる。
メスはオスに比べて二回りほど大きくなるので成熟した個体の雌雄判別は容易であろう。

赤味がかった各鰭が美しいリザードフィッシュであるが、飼育下でこの体色を再現するのはなかなか難しい。

本種の生息環境

本種は前回までに紹介した、香港カワムツ(Candidia spilurs)やハナマガリ(Acrossocheilus beijiangensis)などと同所的に生息していた。
このような流れのある場所の石の下や白泡の下などに多かったように思う。

2.01.2019

Other fishes collection No.4~黄金のハナマガリ~

段々と書くのが楽しくなってきたOther fishes collectionですが、今回は香港に生息する黄金色に輝くハナマガリをご紹介いたします。

本種について


本種はコイ目コイ科ハナマガリ(Acrossocheilus)属のA.beijiangensis種であると思われる。
食性は草食よりの雑食のようである。
近縁他種とはバンドの数や背鰭の形態で区別できるが、特に背鰭の不分岐条にのこぎり状の突起が見られることが大きな特徴らしい。

生息環境

私が本種を観察したのは香港にMacropodus hongkongensisを採集しに行った時のことである。
生息河川は比較的流れが強く、同所的にタニノボリの仲間なども確認できた。


本種の背鰭のアップ。外側に行くにつれて赤くなる黄色の背鰭と黒いスポットのコントラストが非常に美しい。
この写真からでも不分岐条にのこぎり状の突起が存在することが確認できる。

1.25.2019

Other fishes collection No.3~香港のカワムツ~

中国南部の一部と香港に分布するCandidia spilurusと呼ばれる魚がいる。
Other fishes collection3種目はそんなCandidia spilurusをご紹介したい。

本種について


コイ目 コイ科 ダニオ亜科 カワムツ属に属する本種は前述の通り中国南部の一部と香港に生息する。
属を見ていただければ分かるように日本のカワムツと同じ属に分類されており、全体的な雰囲気は似ていると言える。
頻度は低いが稀に観賞魚としての輸入がある。

Candidia spilurusの採集


私が本種を確認したのは香港某所の比較的流れの早い河川であった。
生息密度は非常に高く、川に網を浸けて歩いていると勝手に若魚が入ってくるほどである。
同所的にはホンコンプレコ (Pseudogastromyzon myersi)やホンコンリザードフィッシュ (Liniparhomaloptera disparis)などのタニノボリ類やホンコンヨシノボリ (Rhinogobius duospilus)、香港ハナマガリ(Acrossocheilus beijiangensis)などの比較的流水環境に適応した種が生息している


成熟した雄はマス類のように口先が湾曲し、高い体高と相まって非常に迫力のある姿となる。

1.24.2019

Other fishes collection No.2~サラブリー県のフライングバルブ∼

フライングバルブと呼ばれる魚をご存知であろうか?
長い髭と大きな胸鰭が特徴的な小型のコイ科魚類である。
今回はそんなフライングバルブについての記事をお届けしたい。

フライングバルブ

アクアリウムの世界ではEsomus属の魚を総称して『フライングバルブ』と呼んでいる。
恐らくショップで目にする機会が多いのはEsomus danricusであろうか?(この仲間にはあまり明るくないので断定は避けさせていただくが)
彼らは稀にアクアショップで見かけることもあるが、容姿の地味さもあってかいまいちメジャーになり切れていない印象がある。
私も実際に採集するまでは地味な魚だと思っていたのだが、よく見ると非常に魅力的な魚であったので、皆様にもこの魚の魅力を少しでもお伝えできればと思っている。


サラブリー県のEsomus

この魚はタイ中央部サラブリー県の田園地帯で採集した個体である。
長い髭と特徴的な体型からEsomus属の魚であることはすぐに分かった。
恐らくEsomus metallicusであろうと思われるが、前述のとおり私はこの分野にはあまり明るくないので断定は避けさせていただく。

採集地は非常に雰囲気のある田園地帯の素掘りの用水路であった。
同所的にはスリースポットグラミーTrichopodus trichopterusやクローキンググラミー、Trichopsis vittata、デルモゲニーの1種Dermogenys cf. siamensis、プラーチョンChanna striataをはじめ、多くの水生昆虫や半陸性のカニなどが確認できた。(それらについてもいずれ当ブログで記事を書く予定である)

地味な印象のあるEsomus属であるが、採集直後は体側のラインが非常に美しく輝いており、恥ずかしながら私は一瞬パールダニオと間違えてしまった程である。
ラインだけではなくその周囲にも様々な色彩が散りばめられており、とても美しい。
飼育下でこのような色彩を引き出すことができるのかは不明であるが、大きな目や可愛らしい髭なども相まって非常に観賞価値の高い魚であると思う。
サイズも3~5㎝ほどとちょうど扱いやすい大きさである。
個人的には同所的に見られたグラミーなどの中型アナバスとの混泳水槽など味があってよいと思うのだが…。

1.23.2019

Other fishes collection No.1~タイ中部のオリジアス~

「採集で見つけたアナバス以外の魚も紹介したい!」との思いから新しいカテゴリーを立ち上げました。
アナバス以外の魚に関してはこちらで記載していきますのでよろしくお願いいたします。

さて、そんなother fishes collectionの第1回目はタイ中部に生息する小さなメダカのお話。


タイ中部のオリジアス

タイにはオリジアス属のメダカが数種生息しているが、今回はその中でもタイ中部に生息するOryzias minutillusをご紹介したい。

 私が本種を採集したのはバンコクの郊外にある湿地帯である。
キノボリウオやクローキンググラミーと同所的に生息していた。

 水面を漂うように泳いでおり、危険を感じると深場に潜っていくので、網を叩きつけるようにすると簡単に採集できる。
ただし、同属他種と同じく非常にデリケートなので、あまり乱暴に採集したり網を水から出したりすると死んでしまう。
見た目通り非常に繊細な魚である。


 採集直後の本種は腹部と眼が青とも緑ともつかぬ美しい色彩に染まっている。
これは予想なのだが、日本でも夏場に屋外で飼育してあげればこの繊細な美しさを楽しむことができるであろう(冬場は室内で加温してやらねばならないが)

日本の改良メダカも美しいが、このような野生的な美しさもまた素晴らしいものである。
今年の夏は屋外で「ちょっと変わったメダカ」を飼育してみてはいかがだろうか?