11.15.2019

闘魚庵の今後について

皆さんこんにちは!けんごです。 

さて、Twitterをフォローしていただいている方は既にご存知だとはおもいますが、僕は今年で会社を辞めることを決意しました。
これから自分がやっていきたいことを考えると会社勤めでは時間が確保できないと判断したからであります。

当然仕事を辞めることで、現在セレクトショップとして運営しております「闘魚庵」の活動も大きく変化することと思われますので、ここで今後の活動について皆様にご報告をさせていただきます。

僕の目標

僕が『闘魚庵』としての活動で大切にしたいと思っていることは大きく分けて3つあります。
①WC個体の消費的飼育からの脱却
②あらゆるアナバスの収集と繁殖
③海外での採集活動

①WC個体の消費的飼育からの脱却

まず①の「WC個体の消費的飼育からの脱却」ですが、これについてはこのブログやTwitterでも散々お話していますね。
僕は自然資源をいたずらに消費する今のアクアリウムを健全な趣味だとは思っていません。
自然資源の消費ももちろん問題ですが、規制や絶滅などで安定的な流通が確保できなくなるリスクがある。という点に非常に危機感を覚えています。
各々が自分の好きな魚を今後も飼育し続ける為にも、流通の主体をCB個体に移行することは必要なことであると思います。
これは後述する②と③にも関わってきますが、僕は自分の好きなアナバスを今後も飼育し続けたいですし、飼育したい人が飼育できる状況を作っていきたいのでアナバスのCB化を進めていきたいと考えていますし、他の魚種でも「CB化を進めたい!」という方のお手伝いができればと考えています。

以上の点から今後闘魚庵の取り扱いは基本的にCB個体がメインになります。また、時間が確保できますので、種親の手配や輸入の代行などでブリーダー様のお手伝いができればと思っております。

②あらゆるアナバスの収集と繁殖

お次は②の「あらゆるアナバスの収集と繁殖」です。
こちらは文字通りの意味になります。
自家採集や海外のブリーダーさん、漁師さんとのコネクションなどあらゆる手段を使って原種アナバスを1種類でも多く収集し、飼育下での繁殖維持を試みます。
当然ロカリティなどが100%ハッキリしている自家採集が理想ですが、採集する前に絶滅や規制で入手できなくなってしまっては元も子もないので、最初はあらゆる方法で集めていくことになります。(その後採集できたものから系統を置き換える形にする予定です。)
繁殖の1番の目的は自身での飼育ですが、余剰分などは市場に流通させることで皆様に還元できればと考えております。

③海外での採集活動

これは①②を進めるための手段になります(個人的に好きであるという点も大いにありますが…)
現在は日程や資金回収効率などの面でタイでの活動が主となっていますが、仕事を辞めることで時間が確保できますので今後はさらに色々な国へ行ければと思っています。
メインターゲットはアナバスですが、需要があればその他の魚も採集、輸入しますが前述のように消費的飼育をよしとは思っていませんので、ブリーダーさんへの供給を主としその余剰分のみ一般販売するという形をとっていきたいと思っています。(活動資金確保の為生息数の多い種に関しては一般販売用に輸入する可能性もございます)
採集した個体はすべて区単位でのロカリティと水域ごとのロカリティコードを付与して管理、販売していく予定となっております。

お願い

というわけでここまでお話したことが僕の、闘魚庵の今後の活動方針となります。
とても大きなことを考えていますし、資金面などを考慮しても簡単には進まないであろうことは覚悟しております。
しかし、WC個体の消費からの脱却は非常に大切なことであると思っております。

可能な限り自身の力で進めていく所存ですが、皆様のお力をお借りしなくてはならない時が来るかもしれません。
もし僕の夢を応援してくれる方がいましたらその時はお力をお貸しいただけますと幸いでございます。

取り扱い量は減ると思いますが、今まで通り仕入れと販売も継続していきますので今後ともけんごと闘魚庵をどうぞよろしくお願いいたします。